日比谷線の車内でリクスー姿を見つけると、

あ、あの人も同期入社なのかな。

などと考えてしまう。

行き慣れた本社ビルが見えてくる。
もう緊張はしていない。今回は面接に行くわけじゃない。
内定者の顔合わせ。
来年4月からの仲間、またはライバルたちが勢揃い。

わくわくする。すごく、わくわくしてる。

部屋に入ると、集合15分前なのにかなりの席が埋まっていた。
何人かがチラっとこっちを見る。
今日の参加者の名簿を受け取る。…人、多いなぁ。

席全体を見回す。
机は3人掛け。でも、全ての机の両端2人分が埋まっているという状態。

よくあるパターンだけど、これは座りづらい!

どこの席に行くとしても、「ちょっとすいません」の一言が必要になる。
こんなことなら、駅前でATMなんか寄らなきゃよかったな。くそー。

できることなら前のほうに座りたい。ヤル気を見せるためにも。
それに、先日メガネを無くしてしまったし、後ろのほうは避けたいぞ。

・・・まてよ。
一番後ろの列にカワイイ子発見!

「隣いいっすか?」

最後列の端っこに位置するこの席からは、ホワイトボードの字は見えない。けど、素晴らしい夢が見れる。

まぁ、これでいいか。
こうして、俺の内定者懇談会は締まり無く始まった。
2度目の就職活動を、終了とさせていただきます。

ぜんぶ自業自得ではあるけども、一留していることのハンデは小さくはなかったと思う。
成績証明書の類を郵送したとたん態度を180°変えて、会ってもくれないような会社が続出。

そんな中、俺に面接の機会を与えてくれた全ての会社に感謝!!
そして、拾ってくれた3社に大感謝!!!

次は、相方の番。やっと、全力で応援できます。
とはいっても、あとちょっとで終わることを祈っています。
俺の就活は今が山場。

第二志望群(という言い方は好きじゃないけど)にある商社の、
最終面接のオファーがきた。
来週火曜に新幹線で本社へ日帰り出張だ。
絶対に2次で落ちたと思っていた会社。
これ以上後悔しないよう、大事にいこうと思う。

散々迷ったが、内定をもらっていた製菓会社は辞退。
本当なら今春入社するはずだった会社の、ライバル社だ。
ここは営業なのに転勤が無いことが最大の魅力。そういう方針だそうだ。

正直、どこに入ろうが転勤などしたくない。
3年先、5年先と、守りたいものが増えていくだろうから。
だけど、「転勤なし」のメリットだけで会社を選びたくなかった。
面接帰りの日本橋から電話。
人事の人柄が良い会社ほど、辞退するのはつらい。

最終面接に行く来週火曜。同じ日に2次面が控えている会社がある。
ダブルブッキングってやつだ。
誠心誠意、日程変更できないかお願いしたけど、どっちも変更不可。
どっちを蹴るべきか。

ひとつは、中堅総合商社。でも本社は東京ではない。転勤は5年ごとに、東海地方を転々。次で最終(おそらく内定確認的なもの)。
もうひとつは、某財閥系食品商社。本社東京。しかし転勤は全国単位で頻繁に。次でようやく2次面接。

志望度は正直、後者が上。蹴りたくない。むしろ、蹴るなんて今まで考えたこともなかった。

けど、前者は内定がすぐそこにある。

GD帰りの東京駅で、後者に辞退とお詫びの電話を入れた。手が震えた。
たぶんこれからも後悔することはあると思う。

とにかく、次に向けてベストを尽くすのみ。
ビッグサイトでの合同企業説明会。

行く途中の100均で、何とネクタイが売られていた。
既に4本持ってた。が、あって困ることはない。それが、100均の魔力。

ある食品会社のブースにて。
俺の地元に近いってだけの理由で、話し聞きに行ってみたら。

採用担当のおっちゃんの顔!!めっちゃこえーの。
身長185cmぐらいの、一重まぶたのフランケンシュタインを想像してみてください。

そのおっちゃんが。
説明のひとことごとに、最前列に座ってる俺に向かって笑いかけてくる

おいおい。次行くときはこの顔相手に面接すんのかよ

一番のお目当ての某製菓大手は、常に就活生が山盛りで萎えた。

帰り道で積もり始めた雪。あぁ、なにもかもが冷え込んでゆく。
気合入れるために、朝から音楽を流す。
最近お気に入りのELLEGARDENとHawaiian6。
がんがんかける。耳に流し込む。

今週から就活本格化!絶対にくじけないぞ。ここに誓う。
トンネルを抜けると、どこまでも、みどりの田んぼ。

初めて降りた新潟駅のホームは、暑さで端のほうがゆらゆら揺れて見えた。
これから先、俺は何度もここに来るのかもしれない。
・・・。違う。「かもしれない」じゃなくて。
そう。今日で終わってたまるか。
しっかり周りの街並みを目に焼き付けながら、、、待ち合わせのホテルは、すぐに見つかった。

今回も俺がトップバッターらしく、自分以外の学生は見当たらない。

今日で最終面接。社長面接。今、何人ぐらいまで絞られているのだろう。
何度考えても答えが出るわけない。が、気になってしまう。

人事の方が入ってきた。説明会から二次面までずっといたSさん。
やわらかい印象の人だ。
言葉づかいは俺みたいな若造に対しても、ゆっくりと丁寧。それでいて、伝えるべきことは単刀直入に。
俺の考えている「理想のオトナ像」にかなり近い人だと、初めて会ったときから勝手に思っている。

「新潟は確か初めてでしたね?思ったより暑いでしょう。」
世間話がつづく。柄にもなく緊張してしまい、あまり覚えていない。
緊張をほぐしてくれようとしているんだろうけども。いやはやすみませんです。

しばらくして、俺の後に面接する人が到着。
自分と同じく、新潟には縁もゆかりもない東京の男の子。
思い込みの激しそうな、いつも手に汗握っていそうな情熱家イノシシタイプ。演劇部にいそう。
「自分、営業やりまっす!!!」っていうオーラが熱い。近寄ると熱い。そして眩しい。
あ、このひと、ホントに一人称の言い方が「自分」だったよ。

あぁ、受かるんだろうなこいつ、きっと。
受かったら男泣きなんだろうな、きっと。
でも一緒に仕事できたらすごく楽しそうだ。ライバルにはしたくないな。そんな第一印象。

人事のSさんが席を立って、待合室に2人残された。
その間に彼と少し話す。

とても子供好きのようだ。児童館でのボランティアの事を楽しそうに話してくる。
あぁ、そういえば俺が小学生のときに、新卒の先生でこんな人がいたっけな。
マッチョな腕を使って、いつも全力で大縄を回す熱血教師。
あの先生は今、40近くになっているはずだ。今でも熱血は冷めていないだろうか。

話を戻す。彼は「子供好き」を仕事でも生かそうとして、玩具業界→製菓業界と回っているうちに、この会社にもエントリーしたのだという。
なんて単純明快な志望動機。・・・俺と違って。

そうこうしているうちに、Sさんが戻ってきた。社長面接は下のフロアの部屋で行われるらしい。
部屋の前まで付いてきてくれて、あれこれアドバイスをしてくれる。あぁ、本当にいい人だ。
きっと、今日連れてきた人を本気で全員受からせたいと思っているんだろう。
社長、私が二次面接までに見つけてきた人材は、ほらこんなに素晴らしいですよ。
こんな言葉がSさんの顔に浮き出て見える。

面接会場代わりの、ホテルの大広間。いま、そのドアの前に立つ。
Sさんの視線を背中に感じる。
大広間のドアは、ものすごい重さだった。
ヤキソバの湯切り中に着信。その場で来週の新潟行きが決まった。有終の美を飾ってきます。
でも俺の中では確実に第1志望だったんだ。・・・これで、来年の春に東京にいないことがほぼ確定しました。
「鬼門」の地、池袋で今日も面接。結果、下りエレベータの中でガッツポーズ。うしっ。
タイトルの通り。あぁもぅ、うれしいぜちきしょう!!(≧▽≦)
あっと言わせるような事をしたいわけじゃない。でも、ちょっと違う何かになりたいんだ。
「就職・転職」にジャンル変更。それだけで何となく自己満。あぁ、この夏もだらだらと。

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